『一度は行きたい場所・観光地 日本の絶景 50選』No.30 パーントゥ祭りの泥だらけの神様(宮古島・沖縄県)

容赦なく泥を塗られる!

ワーワー、キャーキャー、悲鳴を上げながら逃げまどう。 沖縄の島々の中でも、特に海が美しいと言われる宮古島の島尻集落で行われる 『パーントゥ』という厄払い神事です。 パーントゥ祭りが開催される宮古島北部の島尻地区までは、 宮古市内から車で約40分。 そして、このお祭りは、国の重要無形民俗文化財に指定されています。 お祭りの正式名称は「パーントゥ・プナハ」、 宮古の方言でパーントゥは「鬼や妖怪」、プナハは「悪霊払いの祈願のお祭り」という意味です。 3人の屈強な神様は暴れ放題で、誰かれかまわず泥をつけまくります。 一度狙った獲物(?)は絶対逃がしません。 「パトカーを呼んで!」と言ったところで、おまわりさんや取材カメラマンにだって 容赦なしなんですから。 pantu_2

シイノキカズラの蓑を巻き、恐ろしい仮面をつけ、泥を全身に塗ります。 ボロ雑巾のような姿からは強烈な臭いも漂ってきます。 パーントゥたちは大股でゆっくり歩き、いつの間にか近寄って来ます。 時には、2体のパーントゥに挟み撃ちに合うことも

全身に塗る泥は、宮島小学校の東側にある「ンマリガー」(産まれ泉)と呼ばれる泉の底に溜まっているものです。 「ンマリガー」は特別な泉で、その昔、産湯には必ずこの泉から汲んだ水が用いられていたそうです。 全身に神聖な泥をまとい、そのありがたい泥を容赦なく人々に塗りたくります。 泥を塗ることで悪霊祓いをすると共に、無病息災を願う神事。 その儀式が、島尻地区に受け継がれる伝統行事『パーントゥ祭り』なのです。 そう、泥を塗られることにご利益があるのです pantu_3 おわかりのように、パーントゥはお化けでも妖怪でもありません。 人々の無病息災を願う、神様の化身なのです。 泥が乾いて効力が落ちたと見るや、取って返してたっぷりと補充します。 襲われて泣くのは、大人の恐ろしさをまだ知らない赤ちゃんだけです。 逃げまどう人々に、容赦なく異臭を放つ泥を塗りたくるパーントゥ。 でも、人々は悲鳴をあげつつも、どこか楽しそうです。 特に子どもたちは大興奮 縦横無尽、自由自在に動き回るパーントゥと、まるで鬼ごっこをしているように、 大はしゃぎしています! パーントゥの泥塗りの対象は、人だけではありません。 にも泥の洗礼は浴びせられます。 もちろん、レンタカーだって例外ではないのです。 同様に、地元の人々だけでなく、観光客にも容赦はありません。 これが、お祭りの醍醐味であると同時に、「悪霊祓い」のご利益なのですから。 したがって、パーントゥ祭りに参加するつもりで、宮古島を訪れる場合は、 泥を塗られて汚れることを覚悟して、服装やカメラの対策はしっかりとってくださいね。 この「ンマリガー」から取られた泥は強烈な臭いで、 もし塗られたなら、数日はその臭いが取れないので、ご注意ください。 ただ、残念ながら、「レンタカーを汚された」とか、「泥を塗りたくられた」など、 最近では観光客とのトラブルが増加しているそうです。 参加してみたいと思われる方は、単なる興味本位ではなく、 これはれっきとした「厄払い神事」であることを、きちんと理解した上で、宮古島を訪れるようにしてくださいね。 最近は、このようなトラブルが増えたため、直前まで日程が発表されなくなってしまいました。 しかし、例年10月の週末に行われているようです。 もし、この時期に宮古島を訪れて、滞在中にパーントゥ祭りが開催される場合は、 滅多に見ることのできない、宮古島に伝わる伝統文化を堪能されてはいかがでしょうか? もちろん、その場合は、汚れるのを覚悟の上で こんな伝統文化が体験できる、宮古島をぜひ訪れてみてください。 pantu_1

★『宮古島』への行き方

宮古島へは、沖縄本島から飛行機で約50分(約290キロメートル)。 羽田空港や関西空港からも直行便があり、アクセスがとても便利です。 羽田空港から 直行便は、全日空と日本トランスオーシャン航空の2社が運航しています。 所要時間は約3時間。 関西空港から 直行便は、全日空が運航しています。 所要時間は約2時間30分。 那覇空港から 直行便は、全日空と日本トランスオーシャン航空の2社が運航しています。 所要時間は約50分。 石垣島から 直行便は、全日空と琉球エアーコミューターの2社が運航しています。 所要時間は約30分。

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