ちょっと贅沢な大人の旅に!心に残る日本の美食の宿22選

おいしい料理はいつまでも記憶の片隅に残るもの。 だから今度の旅行は、 「あそこで食べたあの料理、おいしかったね!」と思い出話が盛り上がる、 美食自慢の宿に出かけてみませんか? ご当地の食材を活かした絶品グルメや、 実力あるシェフが手掛けるフレンチ・イタリアン、 そして目にも楽しい創作料理など、 きっとあなたの心に残る宿を厳選して22軒ご紹介します! <目次> ■珠玉の料理を求めて「逸品」→ ■目と舌で愉しむ「絶景ダイニング」→ ■記念日を彩る「洋食ディナー」→ ■伝統と旬を味わう「和の夕餉」→

珠玉の料理を求めて 「逸品」

日常の食卓には、あまり縁のないもの。もしくは、一度は食べてみたいと思わせるもの。宿の「逸品」と呼ばれる料理は、わざわざ出かけたくなる魅力を秘めている。それはご当地自慢のブランド食材であったり、ジビエのような未知の味覚であったり。特別な料理への期待は、忘れ得ぬ記憶への序章となるだろう。

1.オーベルジュ エスポワール【長野県茅野市】

野生の力強さを内に秘めた、めくるめくジビエ料理の世界へ。

オーベルジュ エスポワール
希少な素材を生かすも殺すも技とアイデア次第。作り手の料理にかける情熱が、逸品を生む原動力になる
こちらの「逸品」は・・・ フルコースで堪能したい<ジビエ料理>
オーベルジュ エスポワール
信州産を中心にしたさまざまなジビエを使いコースを構成。写真は山鳩のカイエット 天然きのこソース。信州特産のリンゴをコンポートにして添え、山鳩が棲む世界感を表現。
オーベルジュ エスポワール
鹿肉のポワレ 蓼科産摘みたて野菜添え ジン香る赤ワインソース。料理はすべてジビエフルコース一例
オーベルジュ エスポワール
鹿とバナナのクラフティー
ジビエとは、シカやイノシシ、山鳩などの野生鳥獣やその肉のこと。ヨーロッパではジビエ料理が食文化として定着しており、日本でも徐々に浸透しつつある。その醍醐味を堪能できるのが『オーベルジュ エスポワール』。デザートを除くすべての皿にジビエを使った、渾身のフルコースで食通を唸らせている。 オープンしたのは19年前。地元長野の食材をふんだんに使った「信州フレンチ」を看板に掲げてきた。よりよい食材を求め、生産者を訪ねるうちにオーナーシェフの藤木徳彦さんが出合ったのがジビエの存在だ。「ジビエは森からの贈り物。旨み豊かで味わい深い。野生の尊い命を自分の料理で活かせれば」と積極的にメニューの中へ。当初は冬の狩猟期間だけだったが、近年は鳥獣被害対策もあり、禁猟期でもジビエが入荷する。そうして生まれたのが、ジビエのフルコース。伝統的な手法に加え、熊肉をすき焼き風に調理するなど食べやすくアレンジするのは「少しでも多くの人にジビエの魅力を知ってほしいから」と藤木さん。だから初めての人こそぜひチャレンジを。ここでジビエという奥深き美食の世界への扉が開かれるはずだ。
オーベルジュ エスポワール TEL/0266-67-4250 住所/長野県茅野市北山5513-142 料金/1泊朝食付1万1564円~、夕食のジビエフルコース1万8880円~ アクセス/電車:JR茅野駅よりバスで35分、緑山より徒歩2分 車:中央道諏訪南ICより20分 「オーベルジュ エスポワール」の詳細はこちら

2.割烹旅館もみや【大分県別府市】

大分が誇るブランド魚を、上質な空間で堪能できる幸せ。

こちらの「逸品」は・・・ 抜群の鮮度が決め手<関あじの姿造り>
割烹旅館もみや
豊後水道で一本釣りにされ、佐賀関に水揚げされたブランド品。アジが高級品として認められたさきがけでもある。関あじは春~秋、関さばは秋の終わり~冬に旬を迎える。
割烹旅館もみや
前菜。夕食は京都出身の板長が手掛ける京風会席。料理はすべて夕食一例
割烹旅館もみや
鉢物。暑い時期はガラスを使うなど器でも季節感を演出
割烹旅館もみや
椀物。丁寧に取った出汁が上品に香る
別府駅東側に広がる閑静な住宅街で、風格のある門構えが目を引く『割烹旅館もみや』。エントランスに足を踏み入れれば、江戸時代中期に活躍した池大雅の書がゲストを出迎える。「ここは趣味の館だね、っていわれることもあるんです」と話すのは、二代目女将の吉田一子さん。戦後5部屋からスタート、少しずつ増築を重ねた館内には、先代の女将が収集した骨董品や貴重な掛け軸などがそこかしこに飾られている。地元の伝統工芸である竹細工が随所にあしらわれているのも印象的。温泉街の喧騒とは無縁の、緩やかな時間が流れている。そんな特別な場所で味わえるのが郷土の誇るブランド魚、関あじの姿造りだ。潮流の速い海域で育つ関あじは締まった身が特徴。さらに獲れたてを捌くため、噛めば歯を押し返すようなぷりぷりの食感を楽しめる。秋が深まれば関あじにかわり、関さばが食べ頃に。こちらも姿造りで味わうことができる。近年は熟成が話題に上ることが多いものの、関あじと関さばは徹底して鮮度にこだわるのがご当地流。上質な空間でいただくことで、その喜びは一層増していく。
割烹旅館もみや TEL/0977-23-5121 住所/大分県別府市上田の湯町5-22 料金/1泊2食2万4990円~、関あじ姿造り(別注)1万800円 アクセス/電車:JR別府駅より徒歩7分 車:大分道別府ICより20分 「割烹旅館もみや」の詳細はこちら

3.はづ木【愛知県新城市】

おいしいが健康へと繋がる、オンリーワンのフルコース。

こちらの「逸品」は・・・ 食べるほどに体が喜ぶ<漢方薬膳懐石>
はづ木
夕食で使う漢方は約30種類。それらを巧みに組み合わせ食べることで健康を促すのが薬膳の基本理念だ。油を控え、素材の味を生かした調理法はどこか日本的。写真右上から時計回りに、鳥ムネ肉のスープ、チンゲン菜の炒め物、白身魚の蒸し物、前菜(甘エビ、くらげ、牛タン、クルミなど)、紅花入りエビの炒め物
はづ木
夕食のスタートは老酒から。霊芝やクコの実など4種類の薬膳をお酒に浸し、そのエキスをいただく。お酒が苦手な人はプーアール茶で
はづ木
ダチョウ肉の煮込み。低脂肪のダチョウ肉に消化を助ける陳皮などを合わせて
はづ木
卵白と貝柱の炒め物。カルシウムの補給や美肌効果が期待できる真珠の粉入り
奥三河の美しい渓谷沿いに建つ宿は、今では数少ない木造3階建て。昭和初期から大切にされてきた館内を歩くと、欄間や窓に緻密な細工が施され、当時の職人技を垣間見ることができる。それだけでも魅力的なのに、この宿が一度は体験してみたいと思わせ、リピーターを生み出し続けているもの。それが、漢方薬膳懐石だ。 開業は1994年。すでに湯谷温泉で宿を経営していた先代が、縁あってこの希少な建物を譲り受けることに。オープンに際して料理のコンセプトに据えたのが、上海でおいしさに感激した薬膳料理だった。現地からシェフを呼び、懐石料理と融合させた独自のメニューを確立。だが蓋を開けてみると「漢方」や「薬膳」は美食のイメージに繋がりにくく、反応は今ひとつ。それでもクオリティーの高い料理が食通の知るところとなり、各地から人が訪れるように。夕食は食前酒からデザートまで全12品。肉あり魚ありの献立は、質量ともに満足ながら食べ終えても胃は軽やか。ゆったりと温泉に浸かり、食べて体が健やかに―。そんな宿の料理は、今後ますます注目を集めることになるだろう。
はづ木 TEL/0536-32-1211(はづ予約係) 住所/愛知県新城市豊岡字滝上45-1 料金/1泊2食1万8510円~ アクセス/電車:JR湯谷温泉駅より徒歩2分 車:新東名新城ICより15分 「はづ木」の詳細はこちら

4.天童荘【山形県天童市】

焼き方もタレも一子相伝。伝統の味が夕食のハイライトに。

こちらの「逸品」は・・・ 創業から受け継がれる名物<鰻の蒲焼>
天童荘
明治初期の創業時は鰻屋としてスタート。捌き、くし打ち、焼き、秘伝のタレなど今はすべての工程を5代目が受け継いでいる。この味を楽しみに訪れる常連客も多い。
天童荘
秋の八寸一例。落ち鮎や新はらこ、お月見だんごなど15種類を盛り込み季節感満点。細やかな包丁捌きが冴える
天童荘
山形牛ヒレステーキ。肉料理はすき焼きやしゃぶしゃぶになることも
およそ1500坪という敷地にある客室は、周囲に庭を巡らせた「東亭」8つと、数寄屋造りの離れ「離塵境」が7つ。天童温泉を代表する、ラグジュアリーな宿だ。コンセプトは「二十四節気のおもてなし」。館内各所に生ける花や絵画で、春夏秋冬だけでは語り尽くせぬ季節の移り変わりを表現する。もちろん料理もそのひとつ。県の卓越技能者にも選ばれた林繁之料理長が、例えば9月になれば重陽の節句にあわせて菊をあしらい、季節感溢れる品々に。懐石料理のコースの中で、異彩を放つのが鰻の蒲焼だ。実は宿の前身が鰻屋で、今も焼き方やタレの配合は創業家の一子相伝。食事の終盤に運ばれるひと皿が、これぞ天童荘懐石と言わしめる強烈な印象を残してくれる。
天童荘 TEL/023-653-2033 住所/山形県天童市鎌田2-2-18 料金/1泊2食3万390円~ アクセス/電車:JR天童駅より徒歩20分 車:山形道山形北ICより10分 「天童荘」の詳細はこちら

5.小宿 縁【兵庫県豊岡市】

但馬牛の中でも特別に育った、プレミアムな肉質の虜に。

こちらの「逸品」は・・・ 希少なプレミアム牛<但馬玄>
小宿 縁
契約牧場・上田畜産で丹念に育てられた牛。脂の融点が一般の黒毛和種の約半分と低くサラリとした舌触りと上質な甘みが特徴。
小宿 縁
夕食の炭火焼きコース一例。メインの肉だけでなく前菜やサラダ、カレーにも但馬玄を使うプレミアム牛三昧のひととき
小宿 縁
すき焼きは赤身と霜降り肉の食べ比べプランが好評
明治の頃から肉質の良さが喧伝され、今も特別な和牛として一目置かれているのが但馬牛。実は国内各地で生産されている黒毛和種の血統をたどれば、殆どが但馬牛に行き着くという。その故郷に近い城崎温泉にあるのが『小宿 縁』。ダイニングでは但馬牛を専門に扱い、しかも特別な肉を用意する。 オーナーの田岡聖司さんが惚れ込んだのは、契約牧場で但馬玄と呼ぶプレミアム牛。但馬牛の中でも月に数頭しか出荷されない限定品だ。夕食はステーキやすき焼き、しゃぶしゃぶなどのプランから好みで選ぶスタイルだが、田岡さんのおすすめは炭火焼き。地元産の本わさび&塩が肉本来の旨みを引き出してくれるそう。プレミアム牛を味わえるのに宿泊代をギリギリまで抑えたのは「本物の牛肉の良さを知ってほしいから」。肉を愛するオーナーの情熱に支えられている。
小宿(こやど) 縁(えん) TEL/0796-32-4870 住所/兵庫県豊岡市城崎町湯島219 料金/1泊2食1万5120円~ アクセス/電車:JR城崎温泉駅より徒歩3分 車:豊岡北近畿道日高ICより30分 「小宿 縁」の詳細はこちら
さらに詳しくはこちらから➡じゃらんニュース - じゃらんnet

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