朱色の鳥居が無数に連なるフォトジェニックなスポットとして有名な京都の「伏見稲荷大社」ですが、実はここ、他所の寺社仏閣と異なり、なんと24時間オープンなのです。京都はとにかく見どころが多いのですが、効率的に見て廻るには早朝や夜間を活用しない手はありませんよね。そんな朝から晩までアクティブに動きまわりたい旅行者にうってつけのアクティビティが、今回紹介する伏見稲荷大社&稲荷山での早朝・夜間ハイクです。
長距離バスとも相性良しの早朝ハイク
旅行者には夜間高速バスで京都を訪れる方もいらっしゃるでしょう。ここで困るのが早朝の時間の過ごし方。京都の見どころの寺社仏閣は早いところでも7時、遅いところだと9時頃から拝観開始となるため、5時台に到着しても手持ち無沙汰になってしまいますよね。そこでお薦めなのが、早朝の気持ちいい時間帯に24時間オープンの伏見稲荷大社を訪れること。まだ出店も準備中で観光客も少ない、この時間帯なら静かな参詣が叶うでしょう。
人が少ない時間帯に訪れるメリットの一つは、写真が映えるから。
「千本鳥居」にしても旅行者だらけの写真よりも幻想的な鳥居だけの写真を撮りたい、と思う方も多いでしょう。
もう一つのメリットは自分のペースでハイキングがしやすいから。
伏見稲荷大社はその背後に控える稲荷山全体に神蹟を巡る参拝道が用意されており、一周約1.5~2時間程度のハイキングにちょうど良いコースになっています。
旅行者や参拝客の少ない時間帯ならスムーズに頂上を目指せますね。
道迷いのない親切な参拝道
稲荷山は山といっても参拝道なので、道迷いの心配はありません。
上部まで石段と石畳の道が続き、各所に地図や案内図があるので安心です。
頂上へ向かう際のルートですが右周り、つまり三の峰、二の峰、一の峰(頂上)という順番で神蹟を巡るのがご利益UPには良いでしょう。
なお、道中やこれらの神蹟のそばにはお茶屋がありますが、早朝は開いていないので、飲料を持参したほうが良いですね。
本殿から千本鳥居を抜けて歩くこと約1~1.5時間でついに頂上(標高233m)の神蹟、「一の峰」に到着。
早朝の人が少ない時間にお稲荷さんのご利益を独り占めしましょう。
なお神蹟(これ自体は古代の古墳)に建てられている社には「末広大神」の文字が。
聞いたことのない神様ですが、さもありなん、全国の稲荷神社の総本山である伏見稲荷大社の歴史は古く、
信仰の始まりも謎に包まれています。
よく分からないが昔からそう呼ばれている、という場所も多くその名前が残されているのです。
伏見稲荷大社では大宮能売大神(オオミヤノメ大神)を祀っていますが、名前は残しておくというスタイルです。
仏教伝来前からある古代神道世界の神秘を感じることのできるパワースポットといえそうですね。
ただし残念ながら周囲の木々が高いため展望はとれませんので悪しからず。
行きと帰りでは違うコースを!
せっかく周遊できるようになっているので、違った景色や神蹟を見ながら下るのも一興です。
JR「稲荷駅」に向かう場合は表参道を通りますが、
市バスや京阪本線「伏見稲荷駅」を利用する方はこちらの裏参道を通ってアクセスするのが便利です。
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