佐渡の代表的な観光スポット「史跡 佐渡金山」。徳川幕府260年も続いた財政を支え、巨大な山もを二つに割る人が持つ金への執着心の凄さを改めて感じる”佐渡のかなやま”。「史跡 佐渡金山」が世界遺産に登録される前にゆっくりと尋ねてみませんか?
史跡佐渡金山 400年の歴史を見る
大露天掘りの跡 道遊の割戸(どうゆうのわりと)
史跡佐渡金山 見学コースは2つ
①江戸金山絵巻 宗太夫抗(そうだゆうこう)コース 国指定史跡
坑道見学後は資料館へ 金の延べ棒をつかむのだ!
②近代日本が垣間見れる「道遊(どうゆう)明治コース(明治官営鉱山)」
こちらは道路沿いからみることができます!
東洋一を誇った北沢浮遊選鉱場跡とレンガ造りの火力発電所
史跡佐渡金山 現存する人造石護岸 大間港(おおまこう)
史跡佐渡金山 400年の歴史を見る
史跡佐渡金山の歴史の多くは、佐渡の相川地区に残ります。佐渡には他にも砂金銀山があったので、相川金銀山とも呼ばれます。
相川金銀山は、16世紀末から400年間稼働した日本最大の金銀山です。
金に取りつかれた人々が掘り進んで山を割ってしまいました。
露天掘りとは、原始的な採掘のひとつで穴(坑道)を掘らないで地表から直接、らせんを描くように掘っていく方法です。
今回は昔の坑道に行きました。蝋人形が昔の様子を表しています。また、金を取り出す「やわらぎ」という儀式の様子が興味深かったです。この儀式で、岩を柔らかくして金を取り出していたそうです。是非、世界遺産に登録されてほしいです。
出典:www.tripadvisor.jp
佐渡金山には見学コースが2つあります。
江戸時代からの手掘りの坑道を見て歩く「宗太夫(そうだゆう)江戸コース(江戸金山絵巻)と近代日本が垣間見れる「道遊(どうゆう)明治コース(明治官営鉱山)」です。
秀吉が使った金は砂金時代の金で、家康以降は掘って出た金を使ったことを勉強。しかし、江戸期の金鉱は見事でした、排水と空気の送風技術、精錬の技術、人間の富への執着はすご過ぎます。
史跡 佐渡金山
www.sado-kinzan.com
ようこそ史跡 佐渡金山へ 当金山は1601年江戸幕府により開山され以来400以上の歴史を持ちます。また 、金山周辺はすばらしい深山幽谷の自然環境で四季の花々が次々に咲き誇ります。特に坑道内温度は年間を通じ5~15℃で夏は涼しく、冬は暖 かいので快適な居心地を味わえます。
①江戸金山絵巻 宗太夫抗(そうだゆうこう)コース 国指定史跡
道路沿いにひっそりとあるかつての入り口「宗太夫抗(そうだゆうこう)」。鉱山の坑道にはその坑道を管理する山師の名前が付けられました。
大山祇(おおやまずみ)と書かれている中央の立て札は山の神様、鉱山を守ってくれた大山祇神社のことです。
薄暗い地下道を進んでいくと当時の掘っている様子を人形達が再現してくれています。観光ルートとして開放されているのはほんの一部、未開放の掘り跡が無数にあるようです。
出典:www.tripadvisor.jp
当初、水替人足は町方や農民が中心で高給金で募集により、行われていました。鉱山が栄え、坑道が深く堀り進むと水替えの仕事は重労働となり、人手不足を補うことと、江戸の治安維持、見せしめ的な要素が強くなり、水替人足(みずかえにんそく)が罪人という歴史が残りました。
坑道見学後は資料館へ 金の延べ棒をつかむのだ!
金鉱石の採掘状況を人形を使っての解説で具体的に分かって良かった。全採掘量で金が78tに対して、銀が2,330tと銀が圧倒的に多いのが意外。金塊を取り出すイベントをやっているが、挑戦するのも面白いかも。取り出せると記念品がもらえるよ。
出典:www.tripadvisor.jp
そのままの状態で残っていた明治編の方が歴史を感じられて面白かったです。
江戸編は、観光地として設備が整っていたので、時間的に厳しいと言う人は、江戸編の方がオススメかも。
出典:www.tripadvisor.jp
出典:www.youtube.com
史跡佐渡金山の資料館にある、金の延べ棒の取り出し方を、佐渡金山の魅力とともに映像でご紹介。金の延べ棒取り出しチャレンジは、宗太夫坑コースを選択しましょう。坑道を抜けた資料館の第二展示室に、金の延べ棒が置いてあるBOXがあります。 取り出すと記念品がもらえます。もちろん、金の延べ棒のお持ち帰りは出来ません。
江戸金山絵巻(宗太夫坑(そうだゆうこう)コース | 史跡 佐渡金山
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ようこそ史跡 佐渡金山へ 当金山は1601年江戸幕府により開山され以来400以上の歴史を持ちます。また 、金山周辺はすばらしい深山幽谷の自然環境で四季の花々が次々に咲き誇ります。特に坑道内温度は年間を通じ5~15℃で夏は涼しく、冬は暖 かいので快適な居心地を味わえます。
②近代日本が垣間見れる「道遊(どうゆう)明治コース(明治官営鉱山)」
戦争の影が色濃くなると国策として金銀の大増産が図られるようになり当時、佐渡金山も一大施設として日本を支え、栄華を放ちました。
産業的遺産をたっぷりと残す史跡佐渡金山は、日本で群を抜いてその景観がそのまま残っています。
道遊抗(どうゆうこう)抗口 国指定史跡跡・国需要文化財
明治32年から採掘されて休山まで稼働していた坑道です。採掘された鉱石は間ノ山搗鉱場(あいのやまとうこうば)や高任粗砕場(たかとうそさいば)等にトロッコで輸送し、作業員や資材運搬に使用されていました。
こちらのコースは観光客が少なく静かです。特に、トンネルを抜けたところに広場があり、そこから見る「道遊の割戸」は必見です。
出典:www.tripadvisor.jp
明治期の坑道はいち早く官営化し近代化が図られた近代の坑道で、1989年(平成元年)の操業停止まで使われており、線路やトロッコが現存、トロッコの基地などを見ることもできます。
どちらか片方だけを見学するのではなく、2つの坑道は両方見た方がいいと思います。
出典:www.tripadvisor.jp
静かで、暗いレールのひいてある炭鉱を歩き、途中懐中電灯で穴を照らしたり、インディージョーンズの映画のよう。外に抜けると資料館があり、映像と説明を聞いた後、自由に見学します。
出典:www.tripadvisor.jp
明治期の坑道コースを見学した後は、道遊の割手のすぐ近くまで行きましょう。坂道を徒歩7分です。絶対に目で見に行く価値があります。400年も人間が金を掘るために山が割れ、残った遺跡がそこにあります。スケールの大きさが一目でわかります。ここに行くだけでまさに感動です!自然景観ではありませんが、アメリカの国立公園の雄大さを思い出してしまいました。
出典:www.tripadvisor.jp
鉱山の総鎮守「高任神社(たかとうじんじゃ)」
この辺り一帯は、明治に佐渡鉱山の初代局長となった「大嶋高任(たかとう)」の偉業を称えて「高任地区」と呼ばれています。山の神「大山祗神社」の分社として「高任神社」と名付けたといいます。
こちらは道路沿いからみることができます!
間ノ山搗鉱場(あいのやまとうこうば)
明治24年に完成した搗鉱場(とうこうば)は鉱石を粉砕し、水銀を使って製錬(せいれん)を行う施設で、捨てていた貧鉱石(ひんこうせき)から金銀を取り出せるようになりました。
道遊の割戸(どうゆうのわりと)の裏側
はっきりと山が割れていることが確認できます。この山にはよく見ると点々と小さな穴が壁面にいくつも見えますが、狸掘りの跡です。小さく見えますが、人、1人がやっと通れるくらいの穴が無数にあいていることがわかります。
[名称]株式会社 ゴールデン佐渡
[住所]新潟県佐渡市下相川1305番地
[営業時間]4月~10月 / 8:00~17:30・11月~3月 / 8:30~17:00
[料金]大人:1コース900円、両方1400円(小、中学生450円、両方700円)
[定休日]年中無休
[駐車場]無料駐車場完備(約500台)
[アクセス方法]両津港から車で約30km、約60分。大佐渡スカイライン経由は約90分。小木港から約45km、約80分。
[電話]0259-74-2389
東洋一を誇った北沢浮遊選鉱場跡とレンガ造りの火力発電所
道路沿いからすぐ見えるので、是非立ち寄って頂きたい史跡佐渡金山のひとつです。相川郷土博物館を目印にお訪ね下さい!
どのような施設だったのかを知らなくても、ここの景色は圧巻。ローマ?ギリシャ?ラピュタ?壮大な廃墟です。あまり有名になって観光客が増えてしまうと雰囲気がこわれてしまうのですが、主観的には佐渡でイチオシのスポットです。
出典:loco.yahoo.co.jp
60年以上の時を経て、すっかりラピュタの世界のようなたたずまいです。名前がわからなかったので、「佐渡 ラピュタ」で検索したら、廃墟マニアの間での有名スポット。東洋一といわれたという処理施設の土台は、時を経てもしっかりして迫力があります。廃墟なのですが荒れておらず、大規模廃墟が緑の植物に覆われた様子が美しい。
出典:loco.yahoo.co.jp
あまり知られていない佐渡の新たな観光スポット。コンクリートの骨組みだけが残り、まるで遺跡のよう。博物館にある様な説明書きが至る所にありました。夜はライトアップもされるようです。遺跡好きの方は是非行ってみて下さい。
出典:loco.yahoo.co.jp
[名称]北沢浮遊選鉱場(きたざわふゆうせんこうば)
[住所]新潟県佐渡市北沢町3−2
[駐車場]あり、無料
[アクセス方法]両津港から車で約30km、約60分。大佐渡スカイライン経由は約90分。小木港から約45km、約80分。
こんな展示でよいの?と言うくらい重要文化財を”あっさりごちゃごちゃ”展示しています。佐渡金山で使用されていた水上輪や坑内の丸木一本ハシゴなど実際に体験できます。拝観料も300円と格安。史跡・歴史好きな方にはたまらない施設でしょう。
出典:www.tripadvisor.jp
石積護岸やトラス橋、ローダー橋脚、クレーン台座、レンガ倉庫などが残されています。
[名称]大間港(おおまこう)
[住所]新潟県佐渡市相川大間町
[アクセス方法]両津港から車で約30km、約60分。大佐渡スカイライン経由は約90分。小木港から約45km、約80分。
佐渡に来たらならば「史跡佐渡金山」をぜひ!訪れてご自分の目で、日本を代表する金山を見に来て下さいね!
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