「青森・弘前公園」、「岩手・北上展勝地」、「秋田・角館」は、みちのく三大桜名所と言われ、角館の枝垂れ桜の多くは国の天然記念物に、桧木内川堤のソメイヨシノの桜並木は国の名勝に指定されているという、角館の人々が愛して守り続けて来た桜は、「角館の桜まつり」のころに町中をピンクに染めて匂い立ちます。
Ⅰ.角館 桜まつり とは?
角館の桜は、武家屋敷通りの枝垂れ桜や桧木内川堤の桜並木などで、遅い東北の春を謳歌するように桜花が一気に咲き並び匂い立ちます。
角館の春の盛りとなる桜花の季節にあわせて、「角館の桜まつり」は桜花を堪能し角館を楽しむことが出来るよう、角館の町に訪れる人達へのおもてなしのイベントとなっています。
Ⅱ.角館 桜まつり の見どころ
i . 武家屋敷通りの枝垂れ桜
武家屋敷の枝垂れ桜は、約400本のうち162本が国の天然記念物となっていて、約350年前に角館佐竹家二代当主 佐竹義明の妻がより輿入れした際に、京より持参された3本の苗木が始まりと言われています。
武家屋敷の黒塀に映えるピンクと白の桜花、それが通りの両側から流れ落ちてくる様は、美しい桜のシャワーか七夕飾りのように思えます。
ii . 桧木内川沿いのソメイヨシノ
桧木内川の桜並木の始まりは、今上天皇の誕生を祝って植えられたもので、全長2kmもの堤防上の桜のトンネルは、国の名勝にも指定されることで丹精込めた桜の樹を守ろうと考えた、角館の人達の桜花への優しさと愛情の表れと言えましょう。
iii . 外町の枝垂れ桜
角館の町では、江戸時代初期に武士と商人、町人が居住するエリアが明確に分けられ、武家屋敷があるエリアを内町(うちまち)、商家があるエリアを外町(とまち)に区分して町作りがされました。
内町のゆったりとした街並みの武家屋敷通りの枝垂れ桜とは異なる、びっしりと商家や町家が立ち並ぶ外町の枝垂れ桜も、内町とは異なった雰囲気の桜花を楽しむ事ができます。
iv . 角館樺細工伝承館前の枝垂れ桜
角館樺細工伝承館は内町にあり、角館の代表的な伝統工芸品として有名な山桜の樹皮を用いて造られる樺細工などの角館の伝統工芸品の紹介や角館の観光拠点となっていて、黒塀に映える美しい枝垂れ桜を楽しむ事が出来ます。
v . 古城山の姥桜
古城山は、戦国時代の武将 戸沢氏の館があった場所で、山の上からは角館の町を一望することが出来ます。その古城跡の山頂には角館の町をまるで見守るかのように、推定樹齢300年以上とも言われている古城山の姥桜が、今なお麓の桜と咲き誇るように春になると艶やかな姿を見せています。
vi . 市之丞の桜
角館町中川地区の高屋集落は枝垂れ桜の里と呼ばれており、集落内の小林家の屋敷林の外に咲く枝垂れ桜は、「市之丞の桜」と呼ばれる高屋集落の中で最も見事な樹齢およそ160年の古木です。
市之丞の桜は、民謡の大家であった小林家の小林市之丞が角館佐竹家に招かれて、民謡を披露したところ褒美に枝垂れ桜の苗を与えられたものと言い伝えられています。
vii . 夜桜
角館の桜花の美しさは昼も夜も壮観で、夜遅くまで桧木内川や武家屋敷通りではライトアップが行われていて、昼とは違った桜花を愛でることが出来ます。
Ⅲ.角館 桜まつり を訪れた人の声
Ⅳ.角館 桜まつり 場所と基本情報
■ 基本情報
- ・名称: 角館 桜まつり
- ・住所: 秋田県仙北市角館町
- ・アクセス: 角館駅から徒歩16分
- ・開催期間: 4月下旬から5月上旬 ※2015年4月20日~5月5日
- ・開催時間: 24時間(イベントを除く)
- ・ライトアップ: 桧木内川堤|日没~24時、武家屋敷通り|日没~22:30
- ・電話番号: 0187-54-2700(角館町観光協会)
- ・料金: 無料
- ・所要時間: 1~4時間
- ・公式サイトURL: http://kakunodate-kanko.jp (角館町観光協会)
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