今、話題のスポットとして注目を浴びている天空の観光地「立山黒部アルペンルート」。あの有名な人気散歩番組でも特集されました! 今回は番組で紹介された各スポットとコースを紹介します。
有名な散歩番組とは
散歩番組で初の富山回!
黒部ダムと立山が取り上げられました。
立山特集では、立山黒部アルペンルートが見せる神秘的な絶景がどのようにして生まれたのかを追及していきます。
撮影は室堂平からスタート
室堂平とは?
日本一高所にある鉄道駅「室堂駅」がある場所です。
そんな「立山連邦」がある室堂平は、信仰登山に訪れる人の拠点となっていました。
3,000m級の山々が連なるこの場所は、今も昔も人々の心を魅了します。
「室堂平の神秘について」
大昔、立山にはもう一つ大きな火山があり、その火山が噴火して溶岩を流し込み、室堂平は今の地形になったそうです。今ではその火山は崩れ去り姿を見ることはできませんが、室堂平に転がっている岩や石などを見てみると、噴火の名残である火山岩を発見できます。
室堂平が「北アルプス」と呼ばれているのも納得です。まさに、日本にあるスイス。
名付け親は、明治時代に政府に招へいされた、科学者「ウイリアム・ガウランド」という人物。登山好きだった彼は、立山連峰やそれに連なる山々を見て、スイスのアルプス山脈を連想したので「北アルプス」と名付けたそうです。
「日本唯一の氷河」
立山連峰もアルプス山脈も、氷河によって山肌がスプーンでくり抜かれたかのようにU字に削られ、カール(圏谷)ができているのが特徴の山です。
立山連峰の氷河調査は2009年~2011年に行われました。
その結果、立山雄山東面の御前沢雪渓、剱岳東面の三ノ窓雪渓と小窓雪渓の3か所でした。そして、立山連峰の氷体は30m以上と分厚いことが分かりました。なんと、この氷体はゆっくりと確実に動いていることも観測されました。以上のことから、雄山東面の御前沢雪渓、剱岳東面の三ノ窓雪渓と小窓雪渓の3か所が現存する氷河であることが学術的に認められ、”日本で唯一の氷河”となりました。
真夏でも真っ白な御前沢雪渓の残雪の下に、日本で初めて確認された氷河があります。
アクセス
「立山駅」から立山ケーブルカーで「美女平駅」に行き、「美女平駅」から高原バスに乗り換えて室堂駅に行きます。
所要時間:片道 約90分
「扇沢駅」から関電トンネルトロリーバスで「黒部ダム駅」に行き、「黒部ダム駅」からは徒歩で「黒部湖駅」に行きます。「黒部湖駅」からは黒部ケーブルカーで「黒出平駅」に行き、「黒部平駅」からは立山ロープウェイで「大観峰駅」に。「大観峰駅」からは立山トンネルトロリーバスに乗って「室堂駅」につきます。
所要時間:片道 約150分
- 富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂外11国有林
- 076-462-9971
雲上の別天地!立山黒部アルペンルートの室堂駅 | RETRIP[リトリップ]
retrip.jp
立山黒部アルペンルートとは。北アルプスを貫き、富山と長野を結ぶ山岳観光ルートです。
富山県側の立山町「立山駅」から長野県側の大町市「扇沢駅」まで乗り物を乗り継ぎ、いくつもの景勝地を通って気軽に、雲上に広がる立山黒部の雄大な大自然を満喫することができます。
今回はアルペンルートの中でも中心地であり最高所の「室堂駅」について、ご紹介します。
①「みくりが池」
室堂平が溶岩で覆われ削られた後に、水蒸気爆発が起きて、そこに雪解け水などが溜まり「みくりが池」になりました。もし、この順番がが逆だったのならば、みくりが池を見ることはできなかったでしょう。
自然の奇跡によって生まれた「みくりが池」は室堂平で”最も美しい湖”と呼ばれています。
夏の時期は高山植物を愛でると同時に所々に転がっている火山性の岩を発見できます。
アクセス
道は石畳で舗装はされていますが道中ベンチなどもあるので、ゆっくり休憩しながら散策されることをオススメします。
みくりが池周辺は、国の特別天然記念物に指定「雷鳥」の目撃が多い場所なので、ハイマツの茂みの中など注意深く見てみてください。運が良ければ、雷鳥と遭遇できるかもしれません。
- 富山県中新川郡立山町室堂平
- 076-463-1441
②「地獄谷」
近くによると硫黄のにおいがします。
アクセス
地獄谷では現在(平成30年5月)火山ガスが噴出しているので、風向きによっては硫黄のにおいが流れてきます。気になる方は注意してください。
(濡れたハンカチなどで口元を押さえるのがおすすめです)
- 富山県中新川郡立山町芦峅寺11
③「みくりが池温泉」
源泉は地獄谷にあり、無加水・無加温、男女別の展望内湯が一つずつ。
白く濁る硫黄の香りの100%掛け流しの温泉は、日頃の疲れを癒してくれます。
日帰り入浴も可能で、営業時間は9:00~16:00まで。
料金は大人700円 小人500円。
アメニティはオリジナルフェイスタオル(300円)レンタルバスタオル(300円)レンタル浴衣(300円)があります。
アクセス
喫茶店や売店などが充実しており、散策の休憩に最適な場所です。
詳細情報
日帰り入浴:可(9:00~16:00)
泉 質 :うす乳白色の単純酸性泉
料 金 :大人ひとり700円 小人ひとり500円
- 富山県中新川郡立山町芦峅寺立山黒部アルペンルート
- 0764654595
④「弥陀ヶ原(みだがはら)」
弥陀ヶ原とは?
ラムサール条約とは、湿原やそこに生息する動植物の保全を目的とした国際条約です。
標高2000mを越える地点での登録は国内初になり、「立山弥陀ヶ原・大日平」は、日本で最も高所にあるラムサール条約登録地です。
弥陀ヶ原は、約20kmに渡る谷間を噴火によって発生した”火砕流”が埋め尽くして出来上がった溶結凝灰岩の平地です。広さでいうと室堂平の3倍近くになります。
そして、弥陀ヶ原の土壌は”泥炭”
標高の高い弥陀ヶ原では5~7m積もる雪が弥陀ヶ原の大地を覆います。
その大量の雪解け水を泥炭が貯え、弥陀ヶ原は湿原になりました。
「ガキ田」と呼ばれる池塘(ちとう)が点在し、どこまでも広がる湿原と太陽に照らされキラキラと光る池塘が見事な絶景を見せてくれます。
アクセス
弥陀ヶ原のバス停についたら、必ず帰りのバスの時間を予約しましょう。
バス停のスタッフか、弥陀ヶ原ホテルのスタッフが受付をしています。
- 富山県中新川郡立山町芦峅寺ブナ坂外11国有林
- 076-462-9971
⑤「称名滝(しょうみょうだき)」
称名滝とは?
東京タワーがすっぽりと入ってしまう高さです。
4段から成る滝で、豊水期には毎秒数百㌧の水を落としています。
滝の音が「南無阿弥陀仏」と称名念仏を唱えているように聞こえることから「称名滝」と名づけられたと言われています。
滝が後退するスピードは、10年で1m。
ハンノキ滝の落差は500mで、称名滝よりも高いのですが、雪解けの時期や(大雨などで)水量の多い時期にしか見られず、常に見ることが出来ない滝なので落差日本一の認定は受けていないそうです。
アクセス
(「称名滝バス停」近くの駐車場までは自家用車でも行くことが出来ます)
「称名滝バス停」から称名滝までは、徒歩で約30分(片道)です。
- 富山県中新川郡立山町芦峅寺ブナ坂外11国有林
- 076-462-1001
ロケ地と同じコースを巡るためのプラン
立山駅側からスタートする場合は、先に”日本一の落差”を誇る「称名滝」を見に行きましょう。立山駅前から「探勝バス」が出発しているので始発に乗り「称名滝バス停」に向かいます。(自家用車でも称名滝バス亭まで行くことが出来ます)
「立山駅」から「称名滝バス停」まで約15分。
「称名滝バス停」から称名滝を一望できる「滝見台園地」まで徒歩約30分。
(行きは急な坂が多いですが舗装遊歩道なので歩きやすいです)
9:40≫立山駅 出発
11:10≫室堂駅 到着
11:30≫みくりが池
これを「隠れハート」と呼び、人気の撮影スポットになっています。
11:35≫みくりが池温泉
また、みくりが池温泉テラスからも地獄谷を見ることが出来ます。
12:30≫「喫茶みくり」で昼ごはん
手作りのもちもちの生地にたっぷりのチーズとコーン、ソーセージがトッピングされている「喫茶みくり」の人気メニューです。
3種類の手作りソースも自由に選べて、
かけすぎ注意の激辛チリソースの「赤しずく」
酸味と絡みのバランスがちょうどいい「緑しずく」
食欲をそそるスパイスがマイルドなカレーソース「黄しずく」
グループや家族でわいわいと楽しめるメニューです。
さっぱりとした甘さのレアチーズケーキに甘酸っぱいブルーベリージャムがたっぷりとかかり、いくつでも食べられる美味しさ。
- 富山県中新川郡立山町室堂平みくりが池温泉内
- 0764654595
13:30≫みくりが池温泉を出発
立山には日本最古の木造山小屋「立山室堂」があります。1980年代まで実際に使用されており、約30cmの柱は美女平の原生林から伐採されたとか。立山の歴史を伝える国重要文化財です。
14:00≫室堂駅 到着
黒部ダムを模したフワフワのシフォンケーキは、直径13cmのビックサイズです。キャラメルソースでダム湖を、ホイップクリームで放水をイメージしています。タモリさんは、この黒部ダムに来て感動していました。
14:20≫室堂駅 出発
15:00頃≫弥陀ヶ原 到着
(バス停のスタッフや弥陀ヶ原ホテルのスタッフが受付をしています)
16:35≫弥陀ヶ原 出発
17:30≫立山駅 到着
さいごに。
皆様も次のお出かけにはぜひ、立山黒部アルペンルートに訪れてはいかがでしょう?
お出かけの前には必ず事前の情報確認をお願いいたします。
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