中央道河口湖インターから車で15分、河口湖湖畔に建つ「久保田一竹(くぼたいっちく)美術館」をご紹介します。秋の紅葉、春の新緑、きれいな庭園が魅力の美術館。伝統的な着物をはじめ、独創的な建築物、優雅なお茶室で、のんびりタイムなど、河口湖周辺での観光におすすめのスポットです。(なお情報は記事掲載時点のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします)
①正門から雰囲気抜群!建物の写真を撮る
②ここでしか見られない収蔵品を鑑賞する
③滝を見ながらお抹茶をいただく
④自然を活かした庭を散策する
⑤ミュージアムショップでオリジナルグッズを購入する
久保田一竹美術館とは?

久保田一竹美術館は、日本の染色工芸家で世界的に有名な久保田一竹の作品などが楽しめる美術館です。久保田一竹は20才の頃、室町時代に栄えたものの江戸時代には姿を消した幻の染め物「辻が花」に魅了され、60才の時に研究を重ねて独自の技法を用いた「一竹辻が花」を完成させました。独特の技法から生み出される「一竹辻が花」は、国内外からも高く評価されました。久保田一竹が作り上げた作品の展示はもちろん、久保田一竹こだわりの建築物や庭などが楽しめる魅力満載の久保田一竹美術館をご紹介します。
①正門から雰囲気抜群!独特な空間の中で写真を撮る

赤松の自然林の中で、富士山や河口湖を望む絶好のロケーションにある久保田一竹美術館は1994年に本館、1997年に新館が開館しました。「人と自然と芸術の三位一体」と「新しい文化・芸術の発信地」をテーマにしたこの美術館の建物自体がまさに芸術品そのもの。赤松の自然林の中に溶け込んだ正門はインドの古城で使用された扉を組み合わせていて、異国情緒あふれています。そんなSNS映えすること間違いなしの素敵な建物をまずは撮ってみましょう!
②ここでしか見られない収蔵品を鑑賞する
一通り写真を撮り終えたら、「一竹辻が花」の作品が展示されている本館に行ってみましょう。本館は樹齢1000年以上の檜葉の大黒柱を使ったピラミッド型の建築物で、木の温もりあふれる雰囲気の中で「一竹辻が花」の作品を楽しめます。特に「富士山」という作品は「光響」と併せて久保田一竹のライフワークとなっていて、気象の変化とともに表情を変える富士山を独創的に描いたこの作品は観る人の心を惹きつける美しさ!展示品は時期によって変わるため、事前に公式サイトで確認しましょう。
③滝を見ながらお抹茶をいただく
久保田一竹の作品を見た後は、お抹茶をいただきながら鑑賞の余韻に浸ってみてはいかがですか?本館には、作品展示室の他に一竹庵という茶房があります。茶房の中は、久保田一竹がインドやアフリカ、東南アジアで集めたインテリアが飾ってあり、久保田一竹のこだわりが感じられる空間になっています。また、茶房の窓からは龍門の滝と名付けられた滝を眺めることもできるそう。お抹茶や上生菓子をいただきながら、贅沢な時間を過ごすのにピッタリですよ。
④自然を活かした庭を散策する
美術館を囲むように造られた庭は久保田一竹美術館の必見スポットと言っても過言ではありません。庭は展示物・建造物に並んで、久保田一竹美術館を構成する三大要素に挙げられているほどです。そんな重要な役割を果たしている庭は、久保田一竹の構想のもと作られていて、京都の造園家である北山安夫が自然環境を活かしながら手掛けたもの。岩や植栽、湧き水などが相まった独特で魅力あふれる庭は、季節によって変化する自然のアートも楽しめます。ゆっくり散策をして、季節が感じられる庭を楽しんでみましょう。
⑤ミュージアムショップでオリジナルグッズを購入する
最後に2011年にリニューアルした新館に行ってみましょう。琉球石灰岩を多用した建物で、まるで沖縄にいるような気分に!そんな新館では久保田一竹が愛してコレクションしていた蜻蛉玉(とんぼだま)のギャラリーやミュージアムショップがあります。蜻蛉玉とは色文様を施したガラス玉のことです。久保田一竹が世界各地で集めた蜻蛉玉を展示している蜻蛉玉ギャラリーでは、蜻蛉玉の美しさに感銘を受けるはず!ミュージアムショップではなんと蜻蛉玉のアクセサリーが購入できるそう。その他にも美術館オリジナルのグッズなど久保田一竹の世界感が詰まった商品が揃っています。
いかがでしたか?

久保田一竹美術館、いかがでしたか?久保田一竹が高級品として一世を風靡して衰退して行った「辻が花」に魅了されてを復活させたいという強い思いから始まった「一竹辻が花」。念願の個展を開くまでに、40年かかったそうです。「一竹辻が花」に人生を捧げた久保田一竹の作品を鑑賞しに訪れてみてはいかがでしょうか。
- 山梨県南都留郡富士河口湖町河口2255
- 0555768811
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