小さな町に根付く文化は、実際に現地に足を運んでこそ感じられるものです。世界から忘れられかけている土地にも、伝統と歴史に培われた素敵な文化が静かに脈動しています。今回は、古きを愛する文化が芽吹く、北海道美深町で訪れたいリノベーションスポットをご紹介します。
①最北ブルワリー「美深白樺ブルワリー」で素敵な夜を過ごす

赤いレンガが目印の「美深白樺ブルワリー」は、地元産白樺樹液を使って醸造されたクラフトビールが目玉の、日本で最北に位置するブルワリーです。築80年以上の農業用赤煉瓦倉庫を改装したこのお店は、令和元年に誕生した、“新しい古いお店”です。
お仕事を終えた地元の人がそのまま足を運ぶよう願ってつくられたこのブルワリーでは、世界でも珍しい白樺樹液ビールをいただけます。北の大地の果てにある、温もりに満ちた文化をぜひ体験してみては。
詳細情報
美深白樺ブルワリー
- 北海道中川郡美深町大通北3-11
②ぽつりとたたずむ「青い星通信社」に泊まってみる

次にご紹介するのは、いま美深町で注目のホテルです。村上春樹の代表作の舞台である美深町の、青いレンガが目印の「青い星通信」は、たった3部屋のミニマムな宿です。タンガラと呼ばれる「青煉瓦」で出来きた築50年以上の物件をリノベーションしてつくられたこのホテルは、同じく令和元年にオープンしました。

物語の生まれた場所を訪れ、その空気を実感する旅である“ストーリーツーリズム”ともいうべき新しい旅のコンセプトを目的にした小さなホテルは、草原の中に置き忘れたようにポツンとたっています。館内には約800冊ほどのライブラリーがあり、ゆっくりと読書が楽しめる空間の仕掛けもたくさんありますよ。どこか懐かしく、ちょっぴりセンチメンタルなホテルに、あなたも出会いに行ってみてはいかがですか。
詳細情報
TOURIST HOME & LIBRARY 青い星通信社
- 北海道中川郡美深町紋穂内108番地
③町の灯火「Bibliotheque」でお食事を

美深町にきたらまず訪れるべきなのが、「Pizza&Bar Bibliothèque(ビブリオテーク)」です。古民家を改装したレトロかつスタイリッシュな店内に、地元の小麦を用いたモチモチのピザをはじめとしたイタリアンメニューは、優しさと温もりいっぱいで、町の人にとっての灯台のような存在です。

詳細情報
Bibliothèque -Pizza&Bar- ビブリオテーク
- 北海道中川郡美深町西1条南5丁目
道北美深町で、果ての美しさを

いかがでしたか。
北の大地の果てには、忘れ去られた古きものに
新たなストーリーをつむぐ素敵な文化が息づいています。
みなさんも心が疲れた時なんかには、ぜひ訪れてみてくださいね。
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