「キューバ」と聞いて何を思い浮かべますか?青い海?ラムや葉巻?それとも社会主義?旅行先としてはまだまだマイナーなキューバですが、実際に行ってみるととても興味深くて楽しい国だとわかります。「キューバに」行くなら、”今”がおすすめです。
キューバってどんな国?
「キューバ」、正式名称「キューバ共和国(Republic of Cuba)」は、カリブ海に浮かぶラテンアメリカの国です。首都はハバナで、メキシコのカンクンやアメリカのフロリダに近い場所にあります。スペインの植民地だったことから、スペイン語を公用語としています。
また、島国で独自の文化を育んできたほか、スペイン植民地時代やキューバ革命など、歴史的にも様々な出来事を経験している国です。そんなキューバの魅力は多くの旅人を魅了し、密かに注目されている場所でもあります。
キューバ – Wikipedia
ja.wikipedia.org
外務省: わかる!国際情勢 Vol.45 キューバの選択~カストロと社会主義
www.mofa.go.jp
『わかる!国際情勢』は、海外事情や国際事情、外交課題などをわかりやすく解説するコーナーです。
そんなキューバに魅了された旅人の一人として、僕がキューバをおすすめする7つの理由にまとめてみました。
1、自然が美しいから
キューバをおすすめする一番の理由は、「海がきれいだから」です。白い砂浜とカリブ海のコバルトブルーの海は、今まで見た海の中で一番美しいと感じました。気候も温暖なので、台風などで天気さえ悪くならなければいつでも泳ぐことができます。
カリブ海の美しい海は想像以上です。思わず飛び込みたくなってしまうような美しさ。
町の近くにもビーチはたくさんあり、首都ハバナから近い「バラデロ(Varadero)」などが人気。波の音と自然いっぱいの景色をたゆっくり堪能することができます。
もちろん海だけじゃなく、都市を少し離れると美しい自然が残ります。首都ハバナから近い「ヴィニャーレス (Valle de Vinales)」には美しい渓谷が広がり、キューバ東部には、”世界一美しい殻を持つカタツムリ”など固有種がたくさん生息する国立公園もあります。
2、社会主義国ならではの雰囲気があるから
キューバは共和制国家、つまり社会主義に近い国です。資本主義と違って生活水準がある程度平等になっているせいか、基本的にのんびりしている雰囲気があります。これはラテンアメリカの気候の影響もあるかもしれません。
ただし、観光業に関してはインセンティブがあるようで、テキパキと働いている人も多い印象があります。
協和席国家としてアメリカと対立した結果、アメリカからの物資の輸入が制限され、日本では当たり前にあるものもキューバには無かったりします。例えばマクドナルドやスターバックスといったアメリカ資本のファーストフードはありませんし、そもそもチェーン店が少ないです。
町を走るクラシックカーもその一つ。昔輸入された70年代のアメリカ車やソ連製の車が今も現役で走っています。こういった雰囲気は、他の国では味わえません。
車好きにはたまらない!キューバの首都はクラシックカーの街だった | RETRIP
retrip.jp
キューバの首都ハバナ。たくさんの見所や素敵な文化のある町ですが、中でも町を歩いていて目にするのがクラシックカー。他の国ではなかなかお目にかかれないレトロな車が、これでもか!ってぐらい町を疾走しています!
3、物価が安いから
キューバには、実は通貨が2種類あります。外国人向けの「兌換(だかん)ペソ(CUC)」と国民向けの「ペソ・クバーノ(人民ペソ)(CUP、MN)」です。ホテルやレストラン、博物館、お土産など観光客向けの物は「兌換ペソ」、現地の人が行くような食堂などでは「人民ペソ」が使われることが多いです。
1CUC=$1というレートになっていて、1CUC=25CUPとして両替することも可能。(2016年現在の情報です。)はじめは金銭感覚がよくわからなくなりますが、慣れてくると「人民ペソ(CUP)」のほうをうまく使えるようになります。すると、コーヒーやジュースが4円、サンドイッチが12円で食べれるほどの安さに。もちろん安い分そこまでのクオリティは期待できませんが、それでも破格の安さですよね。「チェ・ゲバラ」が描かれた紙幣(3CUP)。$1=100円計算で約12円の価値なので、僕はこれを大量に両替してお土産にしました。
それから、キューバはロブスターが安く食べられる国でもあります。丸一匹使った料理が700円程度で食べられます。
4、比較的治安がいいから
キューバと聞くと、危ないイメージを抱く人が多い気がします。ですが、実はキューバは治安はいいほう。のんびりとした国民性や、観光客に対する罪が重いというのもあって比較的落ち着いていると言えます。
もちろん油断は禁物で、最低限貴重品に気を使ったりすることは大事です。が、必要以上に身構える必要はなく、キューバを敬遠しなくてもいいように感じます。
5、独自の歴史と文化が面白いから
キューバを訪れて面白かったのは、他の国と違った文化がたくさんあること。簡単に言えば「キューバらしさ」がわかりやすかったんです。
キューバのコロニアル都市は、歴史を感じる街並み。
キューバと言えば中南米諸国の独立に大きく貢献した英雄「チェ・ゲバラ」。いたるところにゲバラの顔が落書きされています。
6、意外とアクセスがいいから
旅行先としてはマイナーなキューバなので、どうやって行くのかわからない人も多いと思いますが、キューバへのアクセスはそんなに難しくないんです。行きかたは大きく分けて2通り:カナダ経由かメキシコ経由か、です。アメリカとは仲が悪いため、現在飛行機は飛んでいないようです。
カナダを経由する場合、トロントを経由するのがおすすめ。トロントからハバナまでは、安めの航空券を見つけることができます。余裕があればキューバに行く途中(もしくは帰り)にカナダを観光することもできそうです。
メキシコを経由する場合は、リゾート地カンクンから往復3~4万円程度で航空券が手に入ります。カンクンもキューバも同じく美しいカリブ海に面したリゾート地なので、バカンスを延長してキューバに旅行するのも楽しいと思います。
7、あと数年で変わってしまうかもしれないから
最後に、キューバはあと数年で雰囲気がガラっと変わってしまうと言われています。特にアメリカとの国交が今後どのように変化していくのかによって変わると言われています。ですから“今のうち”にしか楽しめないキューバがあるかもしれないということで観光客が増えているんだとか。
もちろんアメリカと仲直りすることが悪いということではなくて、良くも悪くも現在のキューバの雰囲気は変わってしまうだろうという話です。だから”今”キューバに行くことをおすすめします。そして数年後また訪れて変化を感じるのも面白いと思います。
“今”こそキューバへ行く時!
おそらくキューバだけでなく、世界には”今”行くべき場所がたくさんあると思います。旅行するなら、”思い立ったが吉日”かもしれませんよ。
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