南米
ブラジルの
南部に位置するパラナ州の最西端「フォス・ド・イグアス(Foz do Iguaçu)」は、
パラグアイ共和国や
アルゼンチン共和国とも国境を接する国際観光都市です。 アルゼンチン・ミシオネス州との間に跨り、イグアス国立公園として世界自然遺産にも登録されている世界最大の瀑布「イグアスの滝(Cataratas del Iguazú)」の20パーセントを有することで知られています。
ふたつの国と国境を接し、
レバノン系、中国系、
パラグアイ系、
アルゼンチン系を中心に、日本人を含む世界80か国の移民で構成されているという都市フォス・ド・イグアスは、国際色豊かで多彩な観光資源にも恵まれた土地で、イグアスの滝をはじめ、ダイナミックな自然の景観を利用した魅力的なアトラクションも豊富です。
フォス・ド・イグアスの代表的な観光スポットといえば、
カナダにあるナイヤガラの滝、
アフリカにあるビクトリアの滝とともに“世界三大瀑布”のひとつに数えられているイグアスの滝を有するイグアス国立公園(Iguaçu National Park)です。1939年(昭和14年)に設定されたこの
公園は、5種の生態系をもつ森林がひとつの公園内で見られる世界的にも珍しい国立公園で、鳥類を中心とする野生動物も数多く生息しています。
先住民グアラニ族の言葉で「大いなる水」を意味するというイグアスの滝は、
ブラジルの海岸山脈に源を発する全長1,320キロメートルのイグアス川下流に位置します。この滝を見た
アメリカのルーズベルト大統領が「可哀そうな私のナイアガラ」と呟いたエピソードは有名です。確かに地形がナイアガラの
アメリカ滝によく似ていますが、4,000メートルの滝幅をもつイグアスに比べると貧弱に思えたのでしょうね。
2009年に中国の三峡ダムができるまで世界最大だったイタイプ・ダム(Itaipu Binacional)は長さ1,400メートル、高さは196メートル、290億トンの貯水量をもち、堤頂の総延長は7.7キロメートルを超える巨大ダムです。中空重力式コンクリートダム、ロックフィルダム、アースダムなど複数のダムが集まる複合型の構造で、フォス・ド・イグアスからは車で10分ほどの距離にあります。
ブラジルと
パラグアイの間を流れるパラナ川に架かるイタイプ・ダムは、1975年(昭和50年)に着工し、1991年(平成3年)に完成しました。ダムの内部と発電所は、人気のスペシャル・ガイドツアーで見学することができます。週末の夜には音と光のイベントが開かれ、膨大な数の照明器具と反射鏡でダムが照らし出されます。
所在地:Avenida Tancredo Neves, 6.731 – Conj. C, Foz do Iguaçu – PR, 85856-970
TEL:+55 45 3520-5252
営業時間:24時間
アクセス:イグアスの滝国際空港より車で約1時間
イグアス国立公園内にある「アーヴェス鳥公園(Parque das Aves)」は、800種を超えるジャングルの鳥が暮らすオススメのスポットです。40 エーカー(16ヘクタール)の敷地内には、
ブラジルや中南米特有の野生動物をはじめ、美しい蝶や甲虫といった昆虫類、ニシキヘビなどの爬虫類が数百種にもわたって生息しており、中でもジャングルに生息する大型の鳥は独特のデザインと色彩、大きな鳴き声で大迫力です。
ブラジルのパンタナール湿地を再現したエリアでは、間近で鳥を見ることができます。大型のオウムの仲間は姿が美しいだけでなく、人間の幼児ほどの知能持つため飛んで逃げることもなく、表情豊かなので古くからペットとして人間に愛されてきました。くちばしとボディの比率が特徴的な「オオハシ」は、一般的な地球上の鳥類とは一線を画すルックスが魅力です。コンゴウインコやニシキヘビと記念写真を撮ることもできます。
フォス・ド・イグアスで人気のおすすめスポットをご紹介しました。フォス・ド・イグアスは同じ
ブラジルの中でも
リオデジャネイロや
サンパウロに比べると各段に治安が良いとされ、リラックスして観光を楽しめます。
ブラジル観光に際は参考になさってください。
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