世界遺産・高野山「総本山金剛峯寺」を100倍楽しむための魅力を紹介!

せっかく高野山「総本山金剛峯寺」へ行くなら、少し歴史や成り立ちを知っておくともっと楽しめます。お友達や家族に”うんちく”を語れば尊敬されること間違いなし!高野山「総本山金剛峯寺」にはいくつかのキーワードがありますので、ご紹介します。

「金剛峯寺」という名称について知っておこう

高野山は「一山境内地」と称し、高野山全体が総本山金剛峯寺、全域がお寺だ
そうです。

出典:blog.goo.ne.jp

弘法大師空海は816(弘仁7)年に高野山に真言密教の道場を開き、そこを『金剛峯楼閣瑜伽瑜祇経(こんごうぶろうかくゆがゆぎきょう)』というお経からとって「金剛峯寺」と名付けました。
photo by tamas_kobo

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その後、1593(文禄2)年に豊臣秀吉の亡母の菩提を弔うために建立された青巌寺(せいがんじ)が、1869(明治2)年に興山寺(こうさんじ)と合併し、「金剛峯寺」と改称されました。
「総本山金剛峯寺」と言うと高野山全体を指し、「金剛峯寺」と言うと寺院を指す場合があります。ちょっとややこしいですが理由を知ると奥が深いですね。

「金剛峯寺」

「金剛峯寺」には寺紋が二つある

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高野山真言宗の総本山で、全国三千六百ヶ寺・信徒1千万の宗務を司っています。
※高野山真言宗…高野山奥之院・弘法大師御廟を信仰の源泉とし、壇上伽藍を修学の場所として真言密教の教えと伝統を伝えている。
写真の提灯を見てわかるように「金剛峯寺」には寺紋が2つあります。一般は1つです。左が豊臣秀吉拝領の青厳寺の寺紋「五三の桐」、右が高野山の鎮守・丹生都比売(にうつひめ)神社の寺紋「三頭右巴」です。
2つの寺紋が一緒に撮れるこの正門は、「金剛峯寺」の建物の中で一番古いものでもあり、おすすめ写真スポットです!

「金剛峯寺」には玄関も二つある

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「金剛峯寺」は寺紋だけではなく玄関も2つです。大玄関は天皇・皇族や高野山重職だけが出入りできました。小玄関は上綱職の僧侶が出入りし、一般の僧侶は昔は裏口より出入りましたが今は一般参詣入口を利用しています。

高野山では門の出入り一つでも、厳しいルールが存在していたようです。

出典:tabinokiroku.web.fc2.com

正門の右手にも小さな門があり、一般の僧侶はそちらを利用し、正門はやはり天皇・皇族や高野山重職だけが出入りできたそうです。

弘法大師と繋がり縁を結ぼう

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持仏間には御本尊・弘法大師坐像が安置されており、欠かさずに日々の勤行が行われています。持仏間の前には塔婆が立てられていて、善の綱が御本尊の手と繋がっていますので、綱に触れ合掌することで、お大師様に触れるが如くより深い縁を結ぶことができるといいます。

天水桶の役割

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「金剛峯寺」の屋根の上には天水桶が置かれています。普段から雨水を溜めておき、火災が発生したときに、火の粉が飛んで屋根が燃えあがらないように桶の水をまいて湿らすという役割があります。高野山はそれほど火災による被害を受けてきたのです。

中はきらびやか

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日本最大級の石庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)は、雲海の中で雌雄一対の龍が奥殿を守っているように表現されています。石は弘法大師誕生の地である四国の花崗岩、雲海を表す白川砂は京都のものを使っています。
「金剛峯寺」の内部は、落ち着いた外見からは想像できない優雅な世界が広がります。各部屋には名絵師の筆による華麗なな襖絵が。昔、天皇・上皇の応接間として使われていた上壇の間の壁は総金箔押し、天井には花の彫刻も施され、欄間は透かし彫りという豪華さです。

「金剛峯寺」の詳細

【住所】〒648-0294 和歌山県伊都郡高野町高野山132
【TEL】0736-56-2011
【開門時間】8:30~17:00(入場は16:30まで)・年中無休
【拝観料】一般500円
【アクセス】高野山ケーブル「高野山」駅より南海りんかいバス「大門行」で約10分「金剛峯寺前」下車すぐ
【駐車場】あり 無料
※詳細は「総本山金剛峯寺」公式サイトをご参照ください。

高野山「総本山金剛峯寺」開創の物語

弘法大師空海

弘仁7(816)年に、弘法大師空海は高野山に道場を開くことを嵯峨天皇から許可を得て開創しました。しかしそこにたどり着くまでに数々の伝説や逸話があるのをご存知でしょうか。

高野山へと導いた「三鈷杵(さんこしょ)」

唐で勉学を終えた空海が日本に帰る時「私が受け継いだ教法を広めるのによい聖地を示してください」と祈り、唐の明州の浜から、密教の法具である三鈷杵(さんこしょ)を投げました。

「狩場明神」との出会い

日本に帰国した空海は、真言密教の道場を開くための聖地を探して日本各地をまわっていました。そして、現在の奈良県五條市の山中を歩いていたところ、白・黒の犬二頭を連れた猟師に出会いました。
その猟師は高野という山上に霊地があることを教え、空海を丹生都比売神社に案内し丹生(にう)明神と会わせました。そうして丹生明神から神領である「高野」を授かったのです。実はその猟師は姿をかえた狩場明神でした。
狩場明神は従えていた白・黒二頭の犬を放ち空海を高野山へと導いたのです。そこで唐で投げた三鈷杵が松の枝にかかっているのを見つけ、空海はこの地を真言密教の聖地と定め堂塔を建てました。

「総本山金剛峯寺」の道場「壇上伽藍」

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弘法大師空海は、人々が厳しい修行によって悟りを開くため、真言密教の道場として伽藍(僧侶が集まり修行する清浄な場所)を創設しました。ここには密教思想に基づき、お堂や塔が建てられています。

総本堂「金堂」

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高野山一山の総本堂となるお堂で、高野山の重要な法会の大半が行われています。御本尊は薬師如来。金堂は弘仁10(819)年に創建されましたが幾度も焼失し、現在の建物は昭和7(1932)年に再建されたものです。
御本尊は大仏師・高村光雲作の薬師如来。2015年の「高野山開創1200年記念大法会」で歴史上初めて御開帳され話題になりました。
こちらでも善の綱があり、御本尊の手と繋がっています。

根本道場のシンボル「根本大塔」

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高野山のガイドブックには必ず載っている「根本大塔」。真言密教の根本道場のシンボルとなっており、高さ48.5mの日本で最初の多宝塔です。現在のものは昭和12(1937)年に再建されたもので鉄筋コンクリート造りになっています。

内部は弘法大師が思想する曼荼羅世界を具現化しており、中央には胎蔵界大日如来、それを囲むように金剛界の四仏が配され、さらに十六の柱には十六大菩薩の仏画が描かれていて、その神聖さと美しさに圧倒されました。

出典:kyotomoide.exblog.jp

「御社(みやしろ)」

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壇上伽藍の西端に御社(みやしろ)と呼ばれる、丹生明神と高野明神を祀る神社がある。記録によると、空海は壇上伽藍建築に際し、この御社を最初に建てたとされる。

出典:www.japanmystery.com

弘法大師空海は、丹生明神と高野明神(狩場明神)に感謝をこめて「御社」を建立しました。それが真言密教の聖地高野山に神社がある理由です。仏の教えを広める空海が神様の力を借りたとして高野山の神仏習合の象徴となっています。
高野山の僧侶は、今でも御社の前での読経を毎日かかさず行い、百日間の修行を終えると丹生都比売神社に守護を願う札を納めに行くそうです。
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「御社」の絵馬は、姿をかえた狩場明神と白・黒二頭の犬に導かれるシーンが描かれています。”みちびきの神”として信心されている「丹生都比売神社」の絵馬も一緒に奉納されていました。

拝殿「山王院(さんのういん)」

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「御社」の前に拝殿「山王院」が建てられています。 山王とは高野山の土地の神のことであり、「山王院」は「御社」に祀られている丹生明神、高野明神(狩場明神)を礼拝する場所となっています。
「金剛峯寺」の寺紋のうちの一つが丹生都比売神社の寺紋であることも理解できますね。弘法大師空海にとって丹生都比売神社は特別な存在であったのです。

「御影堂(みえどう)」

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もとは、弘法大師空海の持仏堂として建立されましたが、後に真如親王直筆の「弘法大師御影像」が安置されてから「御影堂」とよばれ、壇上伽藍で最も重要な聖域とされています。

三鈷杵がかかっていた「三鈷の松」

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「山王院」「御社」「御影堂」「根本大塔」に囲まれるような位置に「三鈷の松」があります。三鈷杵がかかって以来この松は三鈷杵と同じく3つ葉をもつようになったと言われます。一般的に松の葉は2葉か5葉なので、3つ葉は珍しい。
「三鈷の松」の松葉は、財布にいれておくと幸福になれたりお金が貯まると言われています。柵の外に落ちた松葉が見つからない場合は、お守りとしても売られていています。空海を高野山へと導いたように、私達の歩むべき道をきっと導いてくれることでしょう。
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他にも壇上伽藍には、高野山内で最も古い建造物の一つとして国宝に指定されている「不動堂」など、見どころがたくさんあります。そして2015年の「高野山開創1200年記念大法会」の年に「中門」という新たなスポットが加わりました。

172年ぶりに再建された「中門」

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天保14(1843)年に「中門」が火災にあった時に”持国天”と”多門天”の二天王は救い出されました。そして平成27(2015)年に中門が再建され、二天王とともに新しく平成の大仏師・松本明慶の手によって”増長天”と”広目天”が制作され、中門に四天王がそろいました。
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持国天(右上):左手に密教法具の三鈷杵を持つ。多門天(右下):左手に宝塔を持つ。増長天(左上):胸にトンボをとまらせています。トンボは前にしか飛ばない、決して退却しないぞ!という強い意志を示しています。広目天(左下):こちらは胸にセミ、どこまでも声が届くセミのように、広く全てを見ていることを表現。
「中門」の両側でにらみをきかせています。

「総本山金剛峯寺」の入口「大門」

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「中門」があるからにはもちろん「大門」もあります。「大門」は高野山の入口にあり、一山の総門となっています。圧倒する大きさで高さ25.1メートルもあり威風堂々とした門構えは、畏敬の念を抱かずにはいられません。
焼失したのち宝永2(1705)年に再建されました。門の左右に安置されている”仁王像(金剛力士像)”は東大寺南大門に次ぐ我が国二番目の大きさの仁王像といわれ、江戸中期に活躍した大仏師である運長と康意の作です。
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正面には「日々の影向(ようごう)を闕(かか)さずして、処々の遺跡を檢知す」という柱聯(ちゅうれん)が掲げられていています。「お大師さまは毎日御廟から姿を現され、所々を巡ってはわたしたちをお救いくださっている」という意味だそうです。

「壇上伽藍」の詳細

【住所】〒648-0294 和歌山県伊都郡高野町高野山152
【TEL】0736-56-2011(金剛峯寺)
【開門時間】8:30~17:00・年中無休
【拝観料】拝観無料(金堂・根本大塔のみ拝観料各200円)
【アクセス】高野山ケーブル「高野山」駅より南海りんかいバス「大門行」で約15分「金堂前」下車すぐ
【駐車場】あり 無料
※詳細は「総本山金剛峯寺」公式サイトをご参照ください。(「金剛峯寺」の詳細にリンクをはっています)

「総本山金剛峯寺」のキーワード

いかがでしたか?高野山に関するキーワードに「弘法大師」「真言密教」「金剛」「丹生明神・狩場明神」「三鈷杵」などがでてきました。これを知っていれば世界遺産である高野山まいりが100倍楽しめることでしょう。これらのうんちくで自慢してくださいね!

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