ベイリー ハウス博物館(Bailey House Museum)は、ハワイで2番目に大きいマウイ島(Maui)西部の商業都市ワイルク(Wailuku)にある歴史ミュージアムです。1837年に移住してきた宣教師のエドワード・ベイリー(Edward Bailey)が1888年(明治21年)まで住んでいた邸宅を1974年(昭和49年)改修したもので、内部にはハワイの歴史を知るうえで欠かせないマウイの近代史が学べる貴重な資料が多数展示されています。小規模な施設ながら、国家歴史登録財にも指定されているベイリー ハウス博物館をご紹介します。
ベイリー ハウス博物館とは?
ベイリー ハウス博物館(Bailey House Museum)は、ハワイで2番目に大きいマウイ島(Maui)の西部に位置する行政地区・ワイルク(Wailuku)にある歴史的な観光名所です。
1837年にメアリー・フレイザー号に乗ってハワイに移住してきた医師で牧師のエドワード・ベイリー(Edward Bailey)と妻のキャロラインが1837年から1888年(明治21年)まで住んでいた住居の跡で、オリジナルは1833年に建てられました。


Wailuku, Maui | GoHawaii.com
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The gateway to Iao Valley, Wailuku is the county seat of Maui’s government.
イアオ渓谷への通り道
ベイリー ハウス博物館は、ワイルク市街地からイアオ渓谷への通り道にあるため、多くの観光客が立ち寄ります。白いコロニアル風の洋館は棟続きで2棟あり、裏手には長さ10メートルのカヌーも飾られています。
もともとは、この地に入植したキリスト教宣教師たちによって建てられたもので、当時まだ“カパ”と呼ばれる木の皮で作られた服を着ていた地元の女性を集めて、宣教師の妻たちがキルトを紹介し、裁縫を教えたのだそうです。
マウイ島の近代史が学べるミュージアム
ベイリー ハウス博物館の館内には、マウイの歴史を分かりやすく解説した資料のほか、アンティークなハワイアンキルトや木製の食器、ラウハラ(ハラの葉)で編まれた“ラウハラマット”のような手工芸品、ハワイ王朝時代の武器や興味深い遺物などが展示されています。
野外の展示スペースではカヌーなども見られ、短時間で見どころをまわれることもあって満足度の高い人気スポットです。
ハワイ王朝時代に黄色の羽が珍重されて絶滅した珍しい鳥のはく製や、クジラの骨でできたレイ、絵が趣味だったというベイリーが描いたイアオ渓谷やワイルク地域の風景画も見どころです。
2階の展示室には大判キルトなど19世紀のハワイ文化を伝えるが遺物が詰まっています。ハワイアンキルトは、かつて布地が貴重品だったこの地で、子から孫へと親子何代にもわたって家宝のように大切にされてきたものです。
歴史スポット「カアフマヌ教会」
ベイリー ハウス博物館から徒歩で数分のところに建つのはカアフマヌ教会(Kaahumanu Church)です。 エドワード・ベイリーが1875年(明治8年)に建てたニューイングランド風ゴシック建築で、名称はカメハメハ大王の愛妻カアフマヌ女王(Queen Ka’ahumanu)にちなんでいます。
ハワイの王家の人たち体が大きく、平民との違いはルックスからも一目瞭然だったそうですが、カアフマヌも身長180センチ超えの美女だったといわれています。
カメハメハ亡きあと、カアフマヌは摂政としてハワイ古来の宗教を全面的に否定し、ヘイアウ(聖域)を破壊して神官らの絶大な権威を削ぐ政策をすすめます。自ら禁忌を犯して天罰がないことを民に示しました。
絶妙のタイミングで最初のニューイングランド系プロテスタントがハワイに到来すると、カアフマヌは宣教師とともに“野蛮な風習”を根こそぎにします。しかし、のちに即位した王リホリホは、王妃を伴い訪問したロンドンで病気にかかり亡くなってしまいました。
基本情報
TEL:+1 808-244-5189
アクセス:ベイリー ハウス博物館から徒歩4分
Ka’ahumanu Church Wailuku, Maui, Hawaii. Historical Site.
www.kaahumanuchurch.org
Church services are held every Sunday at 9:00am. All are welcome.
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基本情報
TEL:(808)2443326
営業時間:10:00~16:00
料金:7USドル、 7歳未満無料
定休日:日曜
アクセス:カフルイ空港から車で15分
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