ペルーの「ナスカの地上絵」の謎と神秘に迫る

ナスカの地上絵は、ペルーのナスカ川とインヘニオ川に囲まれた盆地状の高原の地表面に描かれた図形、動植物の絵です。とても巨大でセスナで上空から見下ろさないと絵の形がよくわかりません。古代ナスカ人が何故ナスカ地上絵を描いたか大きな謎となっています。

ペルーナスカの地上絵とは

考古学者のポール・コソック博士により発見されその後ドイツの数学者、マリア・ライヒェが終生この地に住み着き、地上絵の解明作業が行われました。とても巨大な絵が多く、空からでないとほとんどの地上絵の全体像の把握が難しいのです。

ナスカの地上絵が立地する場所は、ペルー南海岸地方の北から南へ走る丘陵と東方のアンデス山脈の麓との間にあるパンパ=コロラダ、パンパ=インヘニオと呼ばれる細長い盆地である。

出典:ja.wikipedia.org

地上絵の上に来ると歓声が起こるたびにあっちを見たり、こっちを見たりとウロウロ。空港への帰りの機内は無言で必死に耐える人たちばかり。

出典:www.tripadvisor.jp

ペルーナスカの地上絵の保護と研究

雨が降らない盆地

ナスカの地上絵は紀元前200年~後800年のナスカ文化の時代に描かれたと言われて地形条件と雨が降らない為現在も保たれています。盆地の暗赤褐色の岩を特定の場所だけ幅1m~2m、深さ20~30cm程度取り除き、酸化していない明るい色の岩石を露出し描きます。

岩石は早朝は露に濡れるが、日中は焼け付くような砂漠の太陽に照らされることを繰り返すうちに、表層の岩石はやがて酸化して暗赤褐色になる。岩石が日中の太陽で熱をもつので、その熱の放射で地表に対して暖かい空気層をつくり出す

出典:ja.wikipedia.org

南風による表面の浸食を防ぎ、雨もほとんど降らない気候環境から雨による浸食もほとんどない状況をつくり出した。

出典:ja.wikipedia.org

なんと現在も発見中!

2011年山形大学教授が新たな地上絵2つを発見したと発表し、更に2013年に入って同大はさらに2つ並んだ人物と見られる地上絵を発見し、2015年には24点もの地上絵が新たに発見されたと発表しました。現在も新しい絵が発見されているのです。

新たな地上絵二つ(人の頭部、動物)はナスカ川の北岸付近で発見。人間の頭部と見られる絵は横約4.2m、縦約3.1mで、両目・口・右耳の形が確認されている。動物と見られる絵は、横約2.7m、縦約6.9m。種類は特定できていない。

出典:ja.wikipedia.org

衝撃的事実!現在もナスカの地元人が「描いている」?

マリア・ライヒェが描き方を研究している様子

山形大学教授は現代のナスカでも地上絵が描かれていると言われ、その証言は2008年夏にナスカ台地の南西部を訪れた際に30m以上もあるキリスト教の聖母の像が斜面に描かれていたといいます。近くの町に住む女性2人が2003年に30分で描いたといわれています。

ナスカの絵の描き方

ナスカの人々が種まきをする時の方法で手分けをし、一人が右半分、もう一人が左半分を描いたと説明されました。この地域では、畑に種をまくとき全員が横1列に並んで足並みをそろえて前進し。農民たちは道具を使わず、目視で距離を測ります。

いよいよお待ちかねのペルーナスカの地上絵見学

ナスカまでの道のり

バスで7時間乗りリマを脱出して、海岸沿いの道を南下します。リマとイカから、ナスカ行きの地上絵遊覧と観光がセットになったセスナのフライトがあり揺れが大きいですが観光時間は約30分でいけます。

セスナで観光

夢のナスカの地上絵に辿り着くまでにセスナの揺れで結構酔いますので、酔い止め薬の持参をおススメします。酔って観光が充分にできなくなる恐れが無いようにしましょう。待ち時間も長いので予め心の準備も必要ですね。

ナスカの地上絵を見るためにはリマからイカまで5時間近いドライブ、従ってホテルは早朝出発と言うことになります。飛行時間1時間20分も空域管制の都合で複数機が飛べないので折り返し飛行となり結構な待ち時間が必要です。

出典:www.tripadvisor.jp

ペルーナスカの地上絵

上の図を見ると沢山の絵が分布していることが分かります。はっきり描かれているものからちょっと消えかかって何か分からないものまであります。現在も描かれているとのことですから数は相当多いでしょう。

ハチドリ

長さ90m。ナスカの地上絵で最も多く描かれている動物でメインとなるとても大きな絵です。

クモ

長さ45m。クモはまるで砂漠を這っているように見えます。

サル

長さ80m。クモザルと考えられていますが、ナスカには生息しません。

宇宙人

長さ35m。数ある解説書では宇宙人とも紹介されています。

コンドル

長さ135m。コンドルはナスカの空における最大で最強の王者です。

長さ50m。巨大な手はサルの地上絵と同様に、右手が5本、左手が4本。

70m。植物であることには間違いありませんが、何の植物かということにはいろいろな説があります

キツネ

長さ50m。尾が2本描かれています。

その他の地上絵

■花
動物に比べ植物の地上絵は多くはありません。
■トカゲ
長さ190m。パンアメリカンハイウェイに分断され、消えかかっています。
■クジラ
長さ65m。海岸から50km離数多くの海の生き物を見ることができます。
■オウム
長さ165mの巨大図形。ペリカンやトンボのようにも見えます。

ペルーナスカの地上絵までの行き方

ペルーナスカの地上絵
【住所】 Nazca, Peru
【アクセス】リマからナスカ(バス):
リマ→ナスカまでの長距離バス7時間程度です。
イカからナスカまでセスナ機に乗り換え約30分かかります。
*セスナ機は、揺れが激しいため酔い止めを事前に飲んでおくことをオススメいたします。
ペルーナスカの地上絵はいかがでしたでしょうか?宇宙からも見えるといわれるこの古代の不思議な絵を一度見てみてはいかがでしょうか。ロマンと夢に溢れることでしょう。

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