まるで魔法学校のような図書館がブラジルのリオデジャネイロにはあります。幻想図書館との愛称を持っており、図書館でありながら本には一切触れることができません。今回は謎に包まれた幻想図書館を紹介します。
“幻想図書館”=王立ポルトガル図書館
“幻想図書館”と言われている「王立ポルトガル図書館」はブラジルのリオデジャネイロにあります。図書館ながら建物は後期ゴシック様式で建てられており、その外観はまるで教会のようです。設立は1837年で、現在はポルトガル語の貴重な古書が約4万5千冊収蔵されています。
蔵書はなんと35万冊以上!


1808年のナポレオン軍のポルトガル侵攻で、ポルトガル王室がリオに逃れ、そこに政府を置いて急速な近代化を進めたのです。その一環として、王立ポルトガル図書館ができました。
この図書館は1837年にポルトガル人によって設立された後に、1900年に公立図書館となり、今ではポルトガル以外の国でポルトガル語の蔵書がある最大の図書館となりました。
図書館なのに本に触れられない!?
幻想図書館に置かれている本は非常に貴重な本のため、一般の来館者は本に触れることができません。入館は記録簿に氏名や国籍を記入すれば自由にできるので、雰囲気を楽しみましょう。
どうしても本を読みたい人は職員になるか、専門家になって特別な許可を受けるしかありません。しかし蔵書のほとんどがポルトガル語で書かれているようなので雰囲気だけを楽しみましょう。
ハリーポッターのような雰囲気を楽しめる
王立ポルトガル図書館の本に囲まれるような光景はまるでハリーポッターのホグワーツ魔法学校のようです。本がひとりでに本棚から抜け出して、空中を浮遊して移動していても全然違和感がないほどです。


※画像はイメージ
壁一面に敷き詰められた本は色とりどりで、これもまたこの図書館の幻想的な光景を生み出す要因となっています。壁の色もブルーグリーンのような色であり、日本の図書館ではありえないような配色が魅力的です。
装飾品が全て美しい!
天井に太陽光を取り入れるために作られた天窓ですら、ステンドグラスがあしらわれており、まるで万華鏡を覗いているかのような光景が見ることができます。
室内で窓が少ない図書館なのでライトや蛍光灯は必要になってきますが、そのライトにはシャンデリアが使われています。パリのヴェルサイユ宮殿にも負けない豪華絢爛さです。
幻想の世界に入り込もう!
いかがだったでしょうか。リオデジャネイロを訪れる際はガイドブックになかなか書かれていない隠れた名所である”王立ポルトガル図書館”に足を運んでみてくださいね。
詳細情報
- R. Luís de Camões, 30 – Centro, Rio de Janeiro – RJ, Brazil
- (+ 55 21) 2221-3138
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