日本から飛行機で7時間あまり。まとまったお休みが数日あれば気軽に行けちゃうシンガポールは、マレーシアや中国、インドなど様々な国の文化が混ざり合い、いろんな種類のおいしいものを楽しめるグルメ天国でもあるんです。今回は、そんなシンガポールで今、食べたい10品を厳選してご紹介します。
シンガポールと言えば?
シンガポールで代表的なグルメと言えば、こちらの「チキンライス(海南鶏飯)」を思い浮かべる方が多いのでは。鶏の出汁で炊いたごはんに、しっとりしたチキンを乗せて、チリソースや生姜、甘い醤油でいただくローカルフード。日本で食べて好きになり、いつか本場で食べたい!と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
あるいはチリ、トマト、卵の混ざったソースの中に生きたままのカニを入れ、ボイルする「チリクラブ」を思い浮かべた方もいるかも。カニの身だけではなく、このソースを揚げパンや炒飯につけて食べるのもたまらないんです。
でも、シンガポールでおいしいものは、それだけじゃないんです。中国系、マレー系、インド系など多民族が共存する国で、経済発展の結果として、いまも世界中から人が集まってきている。そのため「シンガポール=世界中の料理が食べられる国」と呼ぶ人もあるほど。
今回は、そんなシンガポールで、今、ぜひとも食べたい10品を、厳選してご紹介しちゃいます。
①「RISE Lounge」のラクサ
まずは、麺料理の「ラクサ」。中国南部とマレー半島の料理が混ざって生まれた「プラナカン料理」の代表格で、ココナツミルクとチリをベースにしたスープに、太めのビーフン、揚げ豆腐、海老などを入れたもの。
シンガポールのカトンと呼ばれるエリアに人気店があるのですが、実はローカルのビジネスパーソンの間などで隠れた人気となっているのが「マリーナベイ・サンズホテル」のロビーラウンジ「RISE Lounge」で食べられるラクサ。しっかりと出汁の効いた濃厚なスープが後を引くおいしさなんです。
町はずれにありタクシーぐらいしか便利な交通手段のないカトンと比べ、地下鉄駅と直結しているアクセスの良さもあり、土地勘のない旅行者にはオススメなんだとか。
また、最近ではスーパーセレブシェフ和久田哲也氏が手掛けるWaku Ghin(ワクギン)のペストリーやプチケーキが楽しめる『Patisserie Platine – パティスリー・プラティーヌ』が「RISE Lounge」登場!
レストランに行くのはちょっと気が引けてしまうなと言う人も『Patisserie Platine – パティスリー・プラティーヌ』ならホテルのロビーで気軽にワクギンのスイーツを楽しむことができます。毎日11時からかわいらしいデザートが店頭に並びます。まずはおいしいスイーツからスタートしては?
「RISE Lounge」ではお食事、スイーツ以外にもカクテルも充実しており、待ち合わせやショッピングの合間の休憩にも使えます。
②「Hotpot Kingdom」の火鍋
こちらも多様な文化の混ざり合ったシンガポールらしさを感じられる食べ物。
2つに分かれた鍋に「白湯」と「麻辣」の2種類のスープを入れる四川の鍋料理は日本でもよく見かけますが、こちらの「Hotpot Kingdom」では、朝鮮キムチの石鍋やマカオ風シチュー、魚出汁や牛骨など多国籍のスープベースを選び、魚貝や肉や野菜ほか好きな具材でオリジナルの味を追求できるんです。〆めの麺の種類だけでも、なんと11種類!
サイドで飲茶のメニューが充実しているのも嬉しいところです。
③「1983 A Taste of Nanyang」のナシレマ
「1983 A Taste of Nanyang」は、その名のとおり1980年代のシンガポールの地元料理を味わえる、ホーカーズスタイルのフードコートです。テイクアウトもできるカジュアル店なので、気兼ねなく色々な種類のお皿に挑戦できます。チキンライスや地元風の蒸しパン、「ナシパダン」と呼ばれる複数のおかずやごはんを1皿に盛り付け混ぜて食べるものなど。
色々あって決められない場合は、まずこちらのマレー料理「ナシレマ(Nasi Lemak)」から。ココナッツミルクで炊いたごはんのことで、1983 A Taste of Nanyangではチキンや揚げた魚が一緒についてきます。朝食にする人も多いようですが、ランチなどでも充分なボリュームです。
④「Toast Box」のカヤトースト
シンガポールで朝食と言えば、こちらも定番。卵とココナツミルクにパンダンリーフという香りづけの葉で作った「カヤジャム」を塗ったカヤトースト。大概の店ではカリカリに焼いた薄いパンに、たっぷりのバターとカヤトーストを塗り、さらに練乳入りの甘い甘いコーヒー「コピ」と一緒に出てきます。
⑤「Imperial Treasure」の北京ダック
人口の7割を超えるシェアを占めるのが中国系の人々というシンガポール。あちらこちらから集まった人々が多いことから、潮州料理、広東料理、上海料理、四川料理などなど、とにかくあらゆる種類のおいしい中華料理に出会えます。
こちらの「Imperial Treasure」は広東料理を中心に出す高級店。北京風ローストダックもお手のもので、とても上品なお味を楽しめます。
飲茶を楽しみたい方にもオススメ。なまこやロブスターなど高級食材をつかった料理も得手としており、ご家族とのお祝いの会などにも使えそう。
⑥「TWG Tea Salon & Boutique」のアフタヌーンティー
⑦「Rasapura Masters」でバクテーとアイスカチャン
“ホーカーズ”と呼ばれる屋台村での食事もシンガポールならでは。もともと露天商や屋台の意味をあらわすホーカーの集合体のホーカーズは、政府が衛生面を考慮し、複数の店舗を束ねたのが起源のようです。
最近ではエアコンの効いた室内にホーカーズのスタイルをとりいれたフードコートも増えており、「Rasapura Masters」は、その一つ。中華料理、マレー料理、インド料理、韓国料理、日本料理などなど、さまざまな店舗が並び、指差しで好きなものを注文できます。
写真のスープ「バクテー(肉骨茶)」もシンガポールならでは。スペアリブを独特のスパイスで煮込み胡椒を効かせた味がたまらなくおいしい一品です。
ホーカーズには、もちろん地元産のフルーツジュースやスイーツも。その一つがこちらのかき氷「アイスカチャン」。カチャンというのはマレー語で「豆」の意味。その名のとおり、小豆の煮たものやゼリーといった具材がたっぷり載ったかき氷で、極彩色のシロップやコンデンスミルクがかかっています。日本のかき氷の常識を覆す食感で一度は食べておきたいデザートなんです。
⑧「DB BISTRO & OYSTER BAR」のシーフードプレート
定番の郷土料理以外にも、新しい感性が作り出すおいしいものに出会えるのもシンガポールならでは。たとえばこちらのセレブリティシェフ、ダニエル・ブールー氏がプロデュースした「DB BISTRO & OYSTER BAR」では、フレッシュなシーフードに選りすぐりのシャンパンを合わせていただけます。
見てください。このゴージャスなシーフードプレート!火を入れたカニや海老ももちろんおいしいものですが、この世界中から取り寄せた新鮮な魚貝を新鮮なままいただいて帰るのも楽しみの一つとなりそうですよね。
⑨「Sky on 57 – Flight」のオリジナルカクテル
こちらもセレブリティシェフのお店。ジャスティン・クエック氏の「Sky on 57」は、その名のとおり地上57階にある絶景も楽しめるダイニングで、モダンなフランス風アジア料理がいただけます。美しいお皿の数々は、おいしいだけではなく、目の保養にも。
オリジナルのカクテルにも定評があり、オープンエアの「FLIGHT BAR & LOUNGE」で眼下に広がる景色を眺めながらいただくのが、特に最高。シンガポールならではのカクテルとして「シンガポールスリング」、そして、Sky on 57のオリジナルで、ジンにゆず梅酒や蜂蜜、レモンにシャンパンを合わせた「フレンチ57」なども是非、試してみたいところです。
⑩「Pizzeria Mozza by Mario Batali」のマルゲリータ
同じくセレブリティシェフ、マリオ・バターリ氏によるピザの専門店「Pizzeria Mozza by Mario Batali」。シンガポール最高のピザレストランの評判のこちらのピザは、とにかく生地のもちもち加減が秀逸。
いかがでした?
いかがでしたか? どれもこれも行きたくなってしまうこれら10店舗。実は全部、統合型リゾートの「マリーナベイ・サンズ」一カ所にまとまっているんです。
最上階のインフィニティプールの美しさなどで知っている人の多いかもしれないリゾートですが、実は地元のグルメもうなる美食の宝庫。8名のセレブリティシェフが手がけた10のレストランをはじめ、全部で60もの飲食店が軒をつらねています。
もちろん、記事で紹介した以外にも、魅力的なお店はいっぱい。是非みなさんもお気に入りを探しに、次の旅の際には「マリーナベイ・サンズ」に足を運んでみてくださいね。
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