光の洪水が生み出す別世界『シャー・チェラーグ廟』(イラン)
イラン南西部の都市シーラーズにある『シャー・チェラーグ廟』は、
息を飲むような美しさで話題を集めています。
「シャー・チェラーグ」とはペルシア語で「光の王」の意味。
その名の通り、一面光り輝く鏡モザイクに覆われた、光の洪水と呼ぶに相応しい
まるで万華鏡のような美しい世界が広がります。
今回は、壁一面のモザイクガラスと巨大なシャンデリアが創り出す豪華すぎる内装で世界の注目を集める
宝石箱のような光の世界をご紹介します。
『シャー・チェラーグ廟』とは? その歴史
モスクの主は9世紀に亡くなったシーア派の一派、
十二イマーム派の第7代イマーム(指導者)であるムーサー・カーズィムの息子、ムハンマドとアフマド兄弟。
当初は普通のモスクでしたが、14世紀に芸術をこよなく愛する時の皇太后によって
現在の壮麗な姿に改装されたそうです。
計算された幾何学模様と気が遠くなるような緻密な鏡細工の奇跡のコラボ。
ムスリムでなくてもひれ伏してしまうほどの圧倒される神々しさです。
『シャー・チェラーグ廟』に入るときの注意事項
入場は無料で、24時間オープンですが、基本的にはイスラム教徒のみが入場可能です。
ですが、他宗教の外国人も、一定の条件をクリアすれば入場できます。
門番に相談すると本部から英語ガイドが派遣され、ガイドに従ってモスク内を見学できます。
入口では男女に分けられて、ボディチェックと荷物検査が行われます。
大きな荷物は持ち込めないので、必要最低限のものだけ持参するようにしましょう。
さらに女性は、頭から足首まですっぽり隠れるチャドルを身にまとう必要があります。
チャドルは入口で無料でレンタルできます。
モスク内は撮影禁止ですが、ガイドが許可した場所であれば撮影できます。
しかし、女性を無断で撮ることは厳禁です。
『シャー・チェラーグ廟』は外観も美しく夜のライトアップも格別です。
【『シャー・チェラーグ廟』紹介動画】
イランって、治安は大丈夫?行ってもいいの?ビザや入国審査については?
イランは危ない国だという印象がありますが、国境地帯を除いて主要都市は観光可能です。
観光ビザは必要で、事前に駐日イラン・イスラム共和国大使館での取得も可能ですが、
イランの主要空港で、30日滞在可能のアライバルビザが取得することができます。
ただし、今後アメリカ入国の予定がある方は注意が必要で、
イランを含むイラク、スーダンまたはシリアを訪問した者は、
ESTAではなく通常のUSAビザが必要となります。
また、ビザを持っていてもアメリカの入国審査で必ず別室で職務質問を受けることになります。
『シャー・チェラーグ廟』への行き方・アクセス
日本からイランへの直行便はありません。
カタール航空やエミレーツ航空、エティハド航空などの中東系の航空会社を利用して、
乗り継いでいく必要があります。
『シャー・チェラーグ廟』のあるシーラーズは国際空港がありますので、
シーラーズ空港行きを利用すると便利です。
あるいは便数が多いテヘラン国際空港に行き、テヘランからシーラーズまではバスで移動となります。
バスは南バスターミナルから出ており、南バスターミナルまでは地下鉄でアクセスできます。
(VIPバス 175,000リアル 約600円 20:00発→09:30着 約13時間半)
『シャー・チェラーグ廟』は、シーラーズ市内中心部に位置しています。
街の市場であるハッヂ・バザールのすぐ隣です。
街自体は小さいので、徒歩で移動することが可能です。
写真には決して収めきれないこの美しい輝き、
実際にあなたの目で見てみたくなったのでは?
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